県政に対する見解と政策
1、どんな情勢のもとで、何をめぐって戦われるのか
今度の県会議員選挙は、小泉⇒安倍内閣へと引き継がれた自民・公明の悪政によって、平和が脅かされ、国民生活が重大な困難に陥っているもとで戦われます。
 定率減税の半減・廃止による庶民増税に加えて、年金生活者を狙い撃ちした大増税が、昨年6月以降、高齢者の激しい怒りの抗議行動を全国に呼び起こしました。千葉県内でも、各市町村役場にぶつけられた抗議の声は、10万余に達します。 増税だけではありません。障害者自立支援法による1割負担(「応益」負担)の導入、介護保険の改悪による保険料・利用料の引き上げと施設からの締め出し、車椅子や介護ベッドの取り上げ等々、社会保障制度の改悪による負担増が追い討ちをかけています。雇用破壊はますます深刻です。
 「これでは暮らしが成り立たない」「どうやって生きてゆけばよいのか」の悲痛な声は、千葉県中に満ち満ちています。
 こんなときこそ地方自治体は、国の悪政から住民の命と暮らしを守る防波堤となって全力をつくすべきであり、地方議員はその先頭に立つべきです。自治体がその最大の使命をはたす時だ、日本共産党は一貫して主張してきました。
 ところが自民・公明・民主に社民・市民ネットが加わった「オール与党」議会のもとで、この自治体の使命は投げ捨てられ、逆に、国の悪政をそのまま千葉県に持ち込む政治、国と一体となった県民泣かせの政治がすすめられてきました。それどころか、「官から民へ」の号令のもと、国いいなりに強行された自治体リストラで、県独自の福祉施策の乱暴な切捨てがすすめられ、県民負担増と生活不安は二重三重に深刻化しています。こんな県政の姿、県議会の姿を、このまま続けてよいわけがありません。
 今度の選挙の最大の争点は、痛みと格差拡大の悪政に立ち向かい、千葉県政に「県民生活の擁護」という自治体ほんらいの姿を取り戻させるために全力でがんばる日本共産党が伸びるのか、それとも、国政の舞台で悪政のかぎりをつくしたうえに、それを千葉県に持ち込み、さらに県独自の制度改悪を重ねて県民に追い討ちをかける自公民など「オール与党」勢力が伸びるのか、まさにこの一点にあります。
 いま、税金の集め方、使い方をめぐって、行政はもとより議会と政党・政治家に、有権者の厳しい視線が注がれています。耐え難い庶民増税の一方で、空前の利益をあげる大企業には手厚い減税をほどこす、国・県を通じた税制のゆがみは、「オール与党」のもとでつくりあげられ、温存・拡大されてきました。福祉や教育の予算を削って、破綻の明らかな巨大開発につぎこみ、大企業誘致に巨額の補助金を支出するという、ゆがみきった県予算は、すべて「オール与党」の賛成で成立しています。
 こうした住民不在の政治をすすめる「オール与党」勢力と、それにささえられた首長などが、全国各地で、談合事件や知事の逮捕、東京都知事の乱脈、東京目黒区での政務調査費不正使用による公明党区議全員辞職事件など、税金の使途をめぐる不正・腐敗事件を次々と引き起こしており、有権者の怒りと政治不信は頂点に達しています。千葉県でも記憶に新しい、花沢三郎前県議の悪質きわまる脱税事件(税金不正免除事件)では、自公民3党が最後まで真相解明を妨害しました。この3党は、政務調査費報告書への領収書添付と公開を求めた県民請願の採択にも反対し、葬ってしまいました。
 行政をチェックすべき議会と議員みずからが腐敗にまみれていて、どうして政治への信頼を得られるでしょうか。こうした勢力が伸びることになれば、清潔な政治への願いはさらに遠のかざるを得ません。
 清潔で開かれた県議会、県民の痛みを共感できる県議会の実現、そして自治体らしい千葉県、「県民の暮らしを守る砦」にふさわしい千葉県をつくるためには、県政ただ一つの野党・日本共産党の躍進が、どうしても必要です。
2、「オール与党」はいかに県民の願いに背を向け、県政をゆがめてきたか
 千葉県議会は、日本共産党を除くすべての政党・会派が与党として堂本県政をささえる、文字通り「オール与党」議会です。05年3月の県知事選挙では、民主・公明・社民・市民ネットが堂本候補を推薦・支持しました。自民党は対立候補を擁立して「対決」しましたが、県政運営の基本政策では知事と完全に一致しており、予算をはじめ重要案件はすべて自民党の賛成で成立しています。自民党は堂本県政をささえる最大与党です。この「オール与党」議会のもとで、県民の願いをふみつけにする冷たい政治が行なわれてきました。
1、国の悪政と一体になって「社会的格差と貧困の拡大」をさらに助長

@大増税と負担増―――国の悪政を千葉県に持ち込み、推進
 定率減税の半減・廃止や高齢者への大増税、社会保障制度の連続改悪。息もつかせぬ県民負担増のどれについても、知事が「制度存続のために必要な改革」などと国の言い分を代弁し、県民生活悪化の事実すら認めないのは、その姿勢を「オール与党」議会がささえているからです。 定率減税廃止の県税条例改正議案は自民、民主、公明、社民の賛成で可決されました。一方、共産党が提出した「定率減税を廃止するな」の意見書は、自民、民主、公明、市民ネットが否決しました。
 
A県独自の制度を改悪して、県民生活の悪化に追い討ち
 難病の子どもたちの医療費助成制度を県が廃止して、小児ぜんそくをはじめ、県内3万人の子どもたちが助成を打ち切られました。「助成制度を復活して」「それまでの間、緊急の救済措置を講じて」と願う請願を、自民・民主・公明が繰り返し否決しました。 市町村国民健康保険への県補助が年々カットされ、千葉県の正規保険証取り上げ数は全国一という由々しい事態です。しかし「保険証取り上げやめよ」「県の補助金を増やして」との請願は、すべて自民・民主・公明が否決しました。 重度障害者医療費助成制度を窓口無料化方式にしてほしい、との障害者の請願に、自民・民主・公明は一貫して反対し、県も背を向けてきました。07年度から県は、助成に所得制限を導入し、入院時の食費補助を廃止して、5億円の県負担を浮かせるとしています。 県立高校の授業料滞納7ヶ月で出席停止、9ヶ月で退学とする非情な授業料取立てマニュアルが、4月からスタートしました。子どもたちの学ぶ権利が侵され、社会的格差が拡大しようとしています。
 
B「官から民へ」の号令で、福祉をどんどん切捨て
 自治体が公的責任をはたすべき業務まで営利企業に明け渡す、いわゆる公務の市場化が「官から民へ」の号令のもとで急速にすすんでいます。福祉施設の民間委譲や廃止、定員縮小が、「施設から地域へ」の掛け声で強行されました。 知的障害者施設・袖ヶ浦福祉センターは、自民・民主・公明・市民ネットの賛成で定員を280人から120人に縮小。退所者の3割は別の施設へ移っただけで、「地域へ」の看板も偽りでした。職員の賃金は大幅にカット。正規職員263人、非正規職員27人の体制は、正規職員142人、非正規職員98人へと激変しました。県自身が雇用と労働条件の悪化をつくりだす、その大改悪を「オール与党」が推進しているのは大問題です。
 
C歳出減らしがすべて、行革委員会の号令で自治体リストラを強行
 一連の制度改悪は、千葉県行政改革推進委員会の大号令による自治体リストラとして推進され、福祉・教育が標的にされています。財界の意向をストレートに千葉県政へ持ち込む役割を持つこの行革委が、歳出削減だけを目的にすすめる論議がいかに乱暴なものか。高校再編第三期計画では、生徒が増える地域での4校の削減が大問題となっていますが、行革委では、「高校を減らせ」「先生を減らせ」「都市部では県立高校はいらない」などの発言が横行。その号令で県行政が動き、議会が支持する、由々しい事態です。 「高校をつぶさないで」の請願は自民・民主・公明が否決。地元の高校がなくなれば、遠距離通学がさらに増えます。自民党は「行きたい学校なら、子どもはどんなに遠くても通うもんだ」と放言しました。
2、巨大開発の浪費を温存、さらに拡大へ
 県の事業分だけで総事業費2千億円のつくばエクスプレス沿線開発は、人口想定も地価想定も過大なバブル時代の計画が行き詰まり、共産党の追及に県も見直しを明言。しかし莫大な県費投入は今後も続きます。自民党は「早期完成に向け全力を」と要求。利子を含め県民の総負担額760億円の八ッ場ダムは、治水・利水の両面から必要性に乏しいことが明らかなのに、県は計画促進をかかげ、毎年の支出を続けています。
 100円かせぐのに570円かかる東京外環道路。県はすでに1250億円を支出。「世紀の愚挙」と評されるアクアラインの大赤字に反省もなく、県は東京湾口道路の建設へ毎年調査費を計上、その累計は2億5千万円に達します。東京〜千葉間臨海部の交通量が県の予測に反して減少しているのに、第2湾岸道路は必要だと言い張っています。
 かずさアカデミアパークは建設費と運営費あわせ総計1400億円の県費を投入。しかし予定した企業は進出せず、3セクの運営は大赤字。破綻をとりつくろう新たな財政投入が始まっています。それでも県は第2期構想にしがみついています。
  自民党県政からの「負の遺産」を嘆く堂本知事のもとで、その遺産はそっくり継続され、傷口を広げ、より大きな「負の遺産」として次代に引き継がれようとしています。  巨大開発に税金を湯水のようにつぎこむ毎年の当初予算は、すべて自民・民主・公明・市民ネットの賛成で成立しています。
3、大企業の利益優先がもたらす県行政のゆがみを助長
 県が50億円の補助金つきで茂原市に誘致した先端産業・IPSアルファテクノロジ。議会では「最先端の技術が、千葉県から全世界へ発信されることに感銘」(自民)、「同工場への大きな期待が持たれている」(社民)など賛美の声が続出。しかし正規職員は地元採用ゼロで、すべて親会社(日立ディスプレイズ)からの横滑り。しかも親会社はそれをテコに大リストラをすすめていることが判明しました。地域の雇用構造は大きく悪化。地元雇用の拡大と地域経済の活性化を巨額補助金の根拠にしていた県の言い分は、土台から崩れました。
4、大企業から取れる財源をみすみす放棄、庶民には新たな増税
住民税の定率減税廃止による千葉県民の負担増は449億円で、今年度の県内企業の法人関係税への減税額470億円とほぼ同額。県民から搾り取って大企業に注ぐ、税制のゆがみがクッキリです。
 大企業に応分の負担を、これは国と自治体を通ずる財源対策の焦眉の課題です。とりわけ千葉県は、全国の他の工業県ならどこでも法にもとづいて実施している大企業の法人事業税への超過課税の導入を、かたくなに拒否し、年間240億円(06年度ベース)の財源を放棄。その一方で、すべての県民に網をかぶせる県民税均等割の増税(仮称みどり新税、或いは森林環境税)について、「取り入れる考えはないか」(公明)「導入を決断するか」(公明)などの催促に呼応して、08年度導入を検討しているのは、きわめて重大です。
5、剥がれ落ちた「環境先進県」の看板
JFE、昭和電工、コスモ石油―――コンビナート大企業による相次ぐ環境汚染や工場事故、そこで発覚したデータ改ざん事件。県の環境行政はいっぺんに信頼を失いました。大企業にどこまでも甘い県の姿勢が根底にあります。監視の目が必要だ、住民参加の「公害防止協議会」を設置すべきだ、と共産党は要求。しかし県は「違反事件で傷つくのは企業自身、だから企業は自ら襟を正すはず」という"企業の善意だのみ"に終始し、協議会の設置を拒んでいます。
 県の公共埠頭にドラム缶6千本の硫酸ピッチを不法保管し、そこから北海道の原野に不法投棄していた相模運輸倉庫に対し、県は、賃貸期限切れになった埠頭用地を再び賃貸契約する始末。不法投棄への毅然たる姿勢を県に求めた共産党提出の決議案は、自民・民主・公明が否決しました。
 その3党が、工場敷地の緑化率を従来の20%から10%に引き下げる条例に賛成。環境は二の次、企業利益優先の県の姿勢を、「オール与党」議会がささえています。
6、地域経済の疲弊をさらに深刻に
 大型店の乱立で「空き店舗」率が9%を超え、疲弊する商店街。県内小売店の売り場総面積にしめる大型店の比率は、7割近くに上昇しました。仕事の減少と資金難による中小企業の倒産・廃業は後を絶ちません。「規制緩和」の突風が吹き荒れるまま、県は有効な対策を何ら講じようとしません。商店街振興のための県予算はわずか4300万円で、3年前の3分の1に激減です。
  自民党農政の言いなりに、家族経営をつぶして農地をひとにぎりの大規模農家に集中する道を、県は突っ走っています。農林水産予算の半分以上が土木事業につぎこまれ、価格保障や後継者対策はほとんど無に等しい状況です。
7、「地方分権」が泣く強引な市町村合併を、県と一体で押しつけ
県内の市町村数は合併により80から56に急減。県は「住民の意思を尊重」「市町村の自主合併」と言い続けてきましたが、実態は、一方で「交付税の減少」など不安をかきたて、他方で合併後の姿をバラ色に描いての、強引な押し付け合併そのものでした。
 いま第2ステージをむかえ、政令指定都市づくりを含む、より大掛かりな、新たな合併案を県は提示。しかも各ブロックごとに県が列挙した「なぜこの地域で合併が必要か」の理由は、巨大開発や医療大再編など、すべて県がねらう事業ばかり。住民不在の合併大合唱のなかで、住民投票を敵視する発言が堂々とまかり通っています。こんな合併を「市町村が合併で足腰の強い行財政基盤を確立することが非常に重要」(自民)と礼賛。
8、政府の「優等生」で平和の願いにそむく
 横須賀基地への米原子力空母配備について、核事故が起きれば千葉県の被害ははかり知れない、千葉県知事として国に配備反対を意思表示すべきではないか、と共産党は質問。ところが知事は「横須賀は千葉県にはございません」と、千葉県とは無関係と言わんばかりの答弁を行ないました。憲法9条改悪について、知事は「ノー」の意思表示を頑なに拒否しています。米軍再編の一環として、県内自衛隊基地が、海外で戦争する米軍とより緊密に一体化する重大な動きについても知事は、「国防は国の専管事項」として一切ものを言わない姿勢です。「オール与党」が、それをがっちりささえています。共産党提出の「原子力空母の横須賀配備やめよ」の意見書は、自民・民主・公明が繰り返し否決しました。
自民党
堂本県政ささえる最大与党
 05年の県知事選挙で自民党は、堂本知事に対立候補をたてて「対決」、選挙後は「野党」宣言しました。しかし、県民負担増と福祉切捨て、巨大開発優先、大企業奉仕という県政の基本方向では、知事と完全に一致しており、予算をはじめ知事提出議案はすべて自民党の賛成で成立。知事も「自民党とは女性施策も含めてほとんど同じ考え方」(朝日06年3月26日付)、「本当はあなたと同じなのよ、と自民党に言いたい」(読売06年3月26日付)とエールを送るほど。文字どおり自民党県政そのものです。
 自民党が男女共同参画条例に難色を示し、「障害者差別禁止条例」に難癖をつけたのは、男女平等をはじめ真の平等社会、民主主義社会を嫌悪する固有の反動思想にもとづいた、「これだけは許さない」というごく例外的な行動にすぎず、野党になったわけではありません。
公明党
乳幼児医療費助成の拡充に17回も反対
 国政での自民・公明の連立とともに、県政でも両党の一体化が進行。公明党は堂本県政の完全与党として、知事提出の、巨大開発優先、福祉切り捨て、大企業利益奉仕のすべての議案に賛成、悪政の全面的な応援団となっています。国政で「増税戦犯」となっただけでなく、県政でも庶民増税(仮称・森林環境税)の旗振り役です。男女共同参画問題などで自民党が知事との間に不協和音を発すると、すかさずその隙間に入り込んで「本家与党」風を吹かせ、今では公明党が質問に立つと、知事は「よく調査された質問」「本質をついた質問」など、追従答弁を繰り返しています。
 徹底した反共主義を最大の特徴とし、住民の願いをことごとく葬ってきたのがこの党の実際の姿です。乳幼児医療費助成の拡充を願う請願には、99年〜05年の7年間で合計17回、採択に反対してきました。
 障害者団体(障害者の生活と権利を守る千葉県連絡協議会)のみなさんが県議会に提出した請願は、この4年間で延べ27項目。公明党はそのすべてについて採択に反対。「障害者がデイサービスやショートステイを居住地域で利用できるよう、基盤整備を急いでほしい」「重度心身障害者への医療費助成制度を、窓口無料化方式にしてほしい」「障害児学校の入学者が増大して学校が過密化しているので、改善してほしい」等々、こんな当然の願いまで問答無用で否決する党が、「福祉の党」を看板にしています。
民主党
悪政加担も住民要求切捨ても、すべて自民・公明と一緒
 マスコミを使った「2大政党」への世論誘導のもとで、第二保守党としての本質が急速に露呈し、今では県政与党として、「福祉切捨て」「巨大開発優先」「大企業奉仕」の予算をはじめ、知事提出の全議案に賛成。自民・公明とまるで見分けがつきません。
 福祉の願いにことごとく背を向け、「子どもの難病医療費助成制度を復活して」「障害者応益負担は導入しないで」「医療制度の大改悪やめて」などの請願を軒並み、自民・公明と一緒に否決。県立学校の地震対策促進決議にも反対。「憲法9条守れ」「原子力空母の横須賀配備やめよ」の意見書を否決。「庶民大増税を実施するな」「定率減税を廃止するな」と願う意見書は、自民・公明とともに、この2年間で7回も否決しています。
  花沢三郎元県議の脱税事件では、議員辞職を求める決議にも、真相解明決議にも、自民・公明とともに反対し否決。政務調査費への領収書添付にも反対しました。
 一つの案件について、所属議員の賛否がバラバラで、誰の態度が党の公式態度か分らないのが民主党です。年金改悪法の実施凍結を求めた意見書案(04年6月議会)では、8人の同党議員が賛成、反対、不明に3分裂。文教常任委員会では、教育基本法改悪をめぐって二人の民主党議員が賛成と反対に対立し、賛成側の議員が「私の主張こそ民主党の公式見解だ」などと発言する始末です。
社民党
定率減税の全廃に賛成
 選挙で堂本知事を応援した与党ですが、巨大開発優先の当初予算には反対。ところが、その決算に賛成する、矛盾した行動をとっています。定率減税を全廃する県税条例改正案に自民・民主・公明とともに賛成。50億円もの補助金で誘致した巨大企業に、期待感を表明しました。教育現場からの切実な願いを冷たく切り捨てるのが社民党の顕著な特徴。競争教育をいっそう激化させる「全国いっせい学力テスト」の中止を求める意見書、特別な支援を必要とする子どもたちに豊かな障害児教育を進めるため、教員配置や施設整備、予算の確保を十分にと求めた意見書、すべての小中学校に複数の養護教諭をと願う請願、子どもとふれあう時間の確保のため教員配置を手厚くと願う請願、これらすべてを自民・民主・公明・市民ネットと一緒になって否決。生徒増加地域で高校を4校も削減する「高校再編第3期実施プログラム」は撤回を、と求めた請願を自民・民主・公明とともに否決しています。
市民ネット
庶民の生活苦まるでわからず
負担増と福祉切捨て、開発優先、大企業奉仕の県予算にすべて賛成。「八ッ場ダム反対」の討論までやりながら、その予算を計上した当初予算に賛成して、ひんしゅくを買いました。「規制緩和」「官から民へ」路線を支持し、その端的な現れである社会保障の大改悪や、知事が推進する福祉切捨ての自治体リストラをことごとく応援。知的障害者施設・袖ヶ浦福祉センターの定員削減(280人⇒120人)、障害者通勤寮など県立福祉施設の廃止議案もすべて賛成。「庶民増税やめよ」「定率減税を廃止するな」の意見書を自民・民主・公明と一緒に繰り返し否決。悪政に苦しむ庶民の痛みは、まったく分かりません。
3、日本共産党は県議会でどんな役割をはたす存在か
日本共産党はただ一つの野党として県民不在の県政に対決、ゆがみの実態を告発してその転換を迫るとともに、具体的提案で県政を動かし、暮らしを守る成果をあげてきました。  高齢者、障害者、青年、女性、労働者、中小業者、農民、マンション居住者---各分野、県民各層の切実な願いを最も幅広く議会に反映し、その実現に力いっぱい奮闘してきました。県民の請願をどの党よりも数多く議会に紹介し、その声とむすんで論戦をすすめてきました。県民の声を正しく代表する議会、「論戦の場」にふさわしい議会をめざし、議会運営の民主化をかかげて奮闘してきました。
【1】県政の基本にかかわる5つの告発と改革提案
1、自民・公明の悪政を告発し「自治体ほんらいの使命」を高くかかげる党
 自治体の第一の使命は住民の暮らしを守ること。この原点にたって県にあらゆる努力をつくすよう迫る。この立場に徹してきたのが共産党です。自民・公明政府による悪政が吹き荒れるなか、共産党は国の悪政の一つひとつの現れをきびしく告発し、闘いぬく論戦を展開。県に対して、@国の悪政に「ノー」をつきつけ、これとたたかう、A国の悪政のもとでも、県として暮らしをささえる独自施策に全力をつくす、この二つの任務をはたすよう迫ってきました。国に対して、「悪政やめよ」と求める意見書の提出件数では、日本共産党が断然の第一位です。
2、「税金は県民の暮らしのために」、巨大開発の浪費を許さぬ唯一の党
 2兆円を超える県の借金残高は、自民党県政時代から見直されることなく進められている巨大開発の浪費の結果であることを、共産党は一貫して告発、県もその事実は認めざるを得ません。共産党はまた、巨大開発の行き詰まりや破たんを具体的に指摘。八ッ場ダム、つくばエクスプレス沿線開発などでは、県を反論不能のところまで追い込んでいます。こうした浪費にメスをいれ、予算の使い道を根本から転換させることぬきに、暮らしをささえる財源は生まれません。ところが県議会では、県が進める巨大開発への賛美・促進の大合唱ばかりで、「無駄遣いやめよ」と迫る告発は、もっぱら共産党の役目となっています。
3、大企業利益優先のゆがみにメス、「大企業は社会的責任を」と迫る党
 大企業の利益の根本にふれることは、共産党以外の政党にとっては完全なタブー。しかしこのゆがみを是正しないかぎり、県民が主人公の県政は実現しません。共産党はIPSへの50億円の補助金投入問題をきびしく告発。特定の大企業をうるおしても、地域経済の活性化にはつながらないことを警告してきました。県の補助金が「雇用拡大」のうたい文句とは裏腹に、正規雇用から派遣、請負へと地域全体の雇用を不安定化させている事実を明るみに出し、結局、同社の親会社のリストラ支援にしかなっていないことを暴露したのは、共産党の論戦でした。コンビナート大企業による環境汚染とデータ改ざん事件を、きびしく告発しているのも共産党です。企業献金を受け取らない党だからこそ、大企業にも遠慮なくものを言える、共産党ならでの役割を、存分に発揮しています。
4、「大企業に応分の税負担を」 財源確保策を責任もって提示するt党
 大企業の法人事業税への超過課税の実施を、共産党は20年以上も主張し続けてきました。これは法律にもとづくもので、全国の主な工業県はどこでも当たり前に実施しているもの。それをあくまで拒否する千葉県の異常な大企業優遇を告発してきました。こんな提案をできるのは共産党をおいて他にありません。県民の暮らしを守るための福祉・教育の充実を訴える共産党の政策提案は、責任ある財源確保策に裏づけられています。
5、堂本県政の「看板倒れ」を事実で告発する党
 「障害者差別禁止条例」が"全国初"と華々しく報道されるその知事の足元で、県立養護学校では、教室不足が慢性化して図書室を普通教室に転用したり、障害の種別も程度も異なる子どもを一室に集めての授業、体温調節困難な子どもを冷暖房も不十分な教室に集めての授業、等々、由々しい差別的あつかいがまかり通っている事実を明るみに出したのは、綿密な調査にもとづく共産党の告発でした。
 無理な高校統廃合の結果、二つの校舎間をバス移動させられる生徒が、5分程度の昼食時間しか与えられていない事実をつきつけて、「ごはんはゆっくり」と県民に食育の大切さを啓発する知事の看板の偽りをあばいたのも、共産党の論戦でした。「県民に誠実であれ」「羊頭狗肉を改めよ」と迫る共産党の論戦は、かけがえのない役割をはたしています。
【2】県民運動と連携し、県政を動かして、暮らし守る成果を次々
1、乳幼児医療費助成を拡充させてきた共産党の歴史的奮闘
入院だけの助成から出発した県の制度を、通院まで広げ、対象年齢を拡大し、償還払い方式から窓口無料化方式へと充実させてきた原動力は、県民の運動と結んだ共産党の議会での奮闘でした。共産党の議会論戦は、全国の先進他県を調査し、医療関係団体との懇談を重ね、党独自に県内全市町村長へのアンケート調査を実施するなど、旺盛な独自活動に裏づけられたもの。自民党や公明党が住民請願を一貫して否決し妨害するなかで、これを打ち破って制度を前進させる大きな力を発揮しました。06年8月からは入院助成の年齢制限がなくなりました。次の目標は、通院助成を直ちに県の制度として小学校入学前までに拡大させ、さらに小学校卒業まで引き上げることです。
2、私学助成の前進へ、共産党の奮闘は議会内外で注目
 国から来る私学助成の財源を県が他に転用してしまう、いわゆる"ピンハネ"が、千葉県でまかり通っていました。共産党はこれを県政の重大問題として一貫して告発。04年9月議会では共産党の提案で、県に対し私学助成の拡充を求める議会決議が全会一致で採択されました。共産党の奮闘は議会内外で注目され、私学団体から感謝が寄せられるまでに。05年度以降、"ピンハネ"は解消されましたが、県独自の上乗せ補助が事実上ゼロのため、千葉県の助成額は全国最下位。せめて全国平均に、の切実な声にこたえて、共産党は引き続き奮闘しています。
3、「高校の耐震補強を10年以内に」と約束させる
 県立高校の耐震補強が遅々として進まず、現在のテンポでは半世紀がかりではないかと指摘、年次目標をたてて計画的に促進すべきだと一貫して提案してきました。県は、財源不足のもとでは年次目標は立てられない、計画をもたないことが責任ある姿勢である、と言わんばかりの居直りの態度をとってきましたが、繰り返しの追及の前に、ついに10年以内に補強を完了することを約束しました。さらに早めさせます。
4、廃止を宣告された福祉施設の存続に奮闘
「官から民へ」「施設から地域へ」の名のもとに、県の各種福祉施設は定員削減や廃止の動きが強まっています。「県の施設としては廃止」の方向が打ち出された知的障害者施設について、存続を願う関係者や地域自治会役員の皆さんとともに県と交渉、民間による施設存続を実現させました。
5、県立病院の統廃合計画に反対、医療の充実を求める運動を激励
 県立病院など8つの県立医療機関を1つの総合医療センターにまとめ、地域医療から完全撤退する県の構想。その第1弾、東金病院の廃止打ち出しを契機に、同病院の医師数が激減。周辺の成東病院や長生病院などに負担がかかり、内科医全員の辞職や「救急受け入れ拒否宣言」などの事態に発展。共産党は、「医療崩壊現象」の引き金を県が引いたことが最大の問題だと追及、住民運動とも連携して、県の責任で医療提供体制を立て直すことを求め続けました。こうした取り組みを背景に、山武地域では「医療の充実、県構想の見直し」を掲げる首長が当選するなど、大きな変化が起こっています。医師確保でも、来年度から研修医への奨学金制度を実施させるなど、共産党は大きな役割を果たしています。
6、県営住宅家賃の減免制度を広く利用させる
所得の低い人のために設けられた家賃減免制度が、入居者に十分知らされず、活用されていない問題を重視。県に制度の周知を実施させるとともに、党独自にも入居者の個別の相談にのり、制度活用を広げてきました。
7、三番瀬保全の原動力に
自民党県政の時代に策定された三番瀬埋め立て計画は、堂本県政のもとで白紙撤回されましたが、その原動力は、全国にまで広がった「埋め立て反対」の市民の運動と、議会での長期にわたる共産党の論戦が結びついたことでした。白紙撤回後も、「再生」という新たな装いで何が何でも埋め立てに持ち込もうとする開発推進勢力の根深い動きがあり、それに対し共産党は、「海域を狭めない」等々、保全にあたっての大原則を再三にわたり県に確認させるなど、予断を許さぬ緊迫した状況で今日をむかえています。この新たな段階にふさわしい、「三番瀬を守れ」の運動の一層の高揚が必要です。
8、環境破壊を許さず、県の姿勢を正させる
 運用姿勢が甘いため環境保全の効果が疑問視される県の残土条例にかわって、希望する自治体には市町村条例を優先適用させるべきだ、との地域からの声にこたえて県を動かし、実現させました。悪質な違法行為を重ねる市原市の産廃業者の許可取り消し、相模運輸倉庫の違法保管硫酸ピッチの自社責任での撤去、等々、共産党の告発・追及が発端となっての違法事態の是正はたくさんあります。
【3】清潔・平和、議会のチェック機能を高めて
1、金権腐敗を断じて許さない党
 花沢元県議の税金逃れ事件は、悪質きわまるものでした。自民党がこれを「個人の問題」にして、党の責任を回避し、議会としての真剣な検討に背を向けるなかで、共産党は一貫してこれを議会全体にかかわる問題として重視し、各派代表者会議の開催や政治倫理審査会の設置を提案、さらに議員辞職勧告決議を提出して奮闘しました。自民・民主・公明の3党は、辞職勧告決議を否決し、真相解明決議にさえも反対しましたが、世論の沸騰のなかで同議員は辞職しました。
 県会議員の選挙違反事件でもこの3党は、臨時議会で、日本共産党の辞職勧告決議案上程にすら反対し葬りました。金権腐敗との戦いを一手に担っているのが共産党です。
2、政務調査費の領収書つき公開を主張
 東京目黒区での公明党区議全員辞職をはじめ、各地で発覚する政務調査費の不正使用。不正を防止し、使途を明らかにするには、領収書の公開が不可欠。共産党は領収書、帳簿を含め使途の全貌を県民に公開することを一貫して主張しています。公開を求めた県議会への請願は、自民、民主、公明の反対で採択されませんでした。
3、議会を論戦の場に、開かれた議会に
 行政当局の施政方針や計画を「どうなっているか」と"お伺い"するだけの与党質問の氾濫。これでは行政に対する議会のチェック機能ははたせません。
 共産党は、県民要求から出発して、その実現を阻んでいる県政の問題点をえぐりだし、どこをどう変えれば要求実現が可能なのか、道筋を示して転換を迫る質問を展開してきました。共産党の登壇で議場に緊張が走ります。議会を名実ともに「論戦の場」に高めているのが共産党です。
 常任委員会に正規の会議録がないため、与党議員の無責任きわまる発言が横行しています。本会議と同様、正規の会議録をつくれ、と共産党は一貫して主張しています。
4、平和の願いを代表する党
 イラク戦争への加担と自衛隊海外派兵、成田空港の軍事利用、横須賀基地の米原子力空母母港化等々、平和を脅かす自・公政治の危険を告発し、論戦するとともに、議会のたびごとに、国に向けた意見書を提出して平和の世論形成に奮闘してきました。
【4】日本共産党の議席が増えれば
こんどの選挙から県議会の定数は95になります。現在4議席の共産党が5議席になると、年4回のすべての定例議会で代表質問(往復2時間、テレビ放映あり)ができるようになり(現在は年2回。残り2回は往復1時間の一般質問で、テレビ放映なし)、議会運営委員会の正委員を出せます(現在はオブザーバー)。8議席になると、8つある常任委員会のすべてに党の委員を送ることができ、また、議案提案権を獲得して条例案などを党独自に提案できるようになります。
4、県議会議員選挙にのぞむ日本共産党の重点政策
【1】社会的格差と貧困の拡大から県民の暮らしを守る緊急対策
1、大増税・負担増に反対、苦しむ高齢者の暮らしをささえる
定率減税の半減・廃止と各種控除の廃止・縮小による増税と、これに連動した社会保険料など"雪だるま"式の負担増に苦しむ高齢者に、激変緩和のための緊急の支援策を講ずる。
2、障害者自立支援法による負担増の軽減策を講ずる
「応益」負担による負担増のため、施設からの退所やサービス利用の手控えなどが起きていることは、県自身の調査からも明らかである。こうした事態を起こさないための特別の支援策を講ずる。
3、介護保険改悪による負担増の軽減策を講ずる
介護保険法の改悪による負担増で、施設退所やサービス利用の手控えが深刻化している。県独自の支援制度をつくる。保険適用を除外された介護ベッドや車椅子など福祉用具の安価での貸し出しを、市町村と協力して制度化する。
4、乳幼児医療費助成の拡充と小児難病への支援
こどもの医療費を小学校卒業まで無料にする。難病の子どもの医療費への県独自の助成制度をつくる。
5、県民の命をささえる国民健康保険に
市町村国保への県独自の補助金は、廃止ではなく、大幅に増額する。保険料滞納者からの正規保険証取りあげを是正する。
6、家計の教育費負担を軽減する
私学助成を当面、全国平均まで増やす。県立高校生への授業料減免制度と奨学金制度を拡充する。県立高校生徒に対する「授業料取立てマニュアル」は廃止する。
7、緊急の生活資金融資を
失業者や低所得者がサラ金やヤミ金等の被害に遭わぬよう、労働者福祉資金の貸し出し条件を緩和し、原資を増やして、使いやすいものにする。
【2】13の分野別政策
1、庶民増税反対、負担増にストップ
 国に対し、@定率減税の復元、A消費税を増税しない、の2点を要求する。すべての県民に網をかぶせる「仮称みどり新税」は導入しない。県立高校授業料など生活密着の公共料金は値上げを凍結する。有料化された博物館、美術館の入館料、高等技術専門校の授業料などは無料にもどす。水道事業再編による市町村・住民の負担増に反対。
2、福祉の後退を許さず、県民の命と健康を守る
@安心できる医療へ、県が責任をはたす
医師不足を解消するため、県独自に医師を確保して派遣する仕組みづくりや、医師養成など、県としてあらゆる努力をつくす。県の歳出減らしを目的にした県立病院の統廃合を中止し、それぞれの病院の役割に応じた充実をはかる。こども病院は現在地での充実をすすめる。東金病院は縮小でなく充実をはかり、産科と女性外来は存続させる。山武地域の医療体制の整備は県の責任において行なう。佐原病院の産科を復活させる。後期高齢者医療制度の創設にあたっては、保険料を最小限度におさえ、高齢者の要望を取り入れるシステムをつくるとともに、資格証明書の発行は行なわない原則をつらぬく。  
A介護体制の強化
法改悪により運営困難に直面している小規模事業者を支援する。待機者が急増している特養老人ホームの建設数を引き上げる。在宅介護を支援するための体制整備を促進する。  
B障害者福祉の充実
待機者数にふさわしい施設の建設をはかる。小規模作業所の運営を手厚く支援する。 障害者雇用の拡大をはかり、法定雇用率未達成の企業名を公表する。そのためにも教育委員会を始め、県自身の雇用率達成をはかる。重度心身障害者医療費助成制度は現行内容を維持し、窓口無料化方式にする。  
C子育て支援の充実
こどもの医療費については、小学校卒業まで無料にする。保育園への定員を超えたつめこみをなくし、待機児をなくすための増設をはかる。認定こども園の設置については、市町村に十分な関与を保障し、認定にあたって市町村の同意を義務づけるとともに、保育料を現行認可園と同等とするよう指導する。
3、改悪教育基本法による強制に反対、人格の完成めざす民主教育を
 
@競争教育の是正
全国いっせい学力テストに反対し、千葉県は参加しない。市町村には実施を強制しない。高校受験競争の緩和のためにも、高校つぶしをやめ、必要な定数増をはじめ、いっそうの整備をはかる。習熟度別授業、学校選択制、教員評価システムなど、競争と序列化を助長する教育のゆがみを是正する。
 A少人数学級の拡充
小中学校のすべての学年で直ちに38人学級を、正規教員を配置して実施し、さらに、25人程度の少人数学級を決めた県議会決議の実現へ前進する。高校にも少人数学級を拡大する。  
B高校統廃合の中止
第3期実施プログラムは撤回する。第1期および第2期実施プログラムについては実施を凍結し、根本的な見直しをはかる。希望するすべての生徒が地元の高校に通えるよう、整備拡充をはかる。  
C私学助成の拡充
授業料直接助成を実施する。授業料減免制度を利用しやすいものに拡充し、県の予算措置を大幅に充実させる。  
D障害者教育の充実
 養護学校の増設をはかる。教室不足の解消をはじめ、冷暖房など施設整備をすすめるとともに、作業療法士、理学療法士、言語聴覚士など、専門家の配置を拡充する。卒業後の進路の確保を急ぐ。 特別支援教育の実施に向けて、手厚い教職員の配置と、十分な予算措置で、すべての障害児が障害の種別と程度に応じて行き届いた教育を受けられるよう、手立てを講ずる。  
E「いじめ」問題への取り組み
 いじめ自殺を隠蔽することなく、子どもの痛みと真摯に向き合う基本姿勢を確立する。子どもをむしばむ多様な問題を早期に把握して、きめ細かい相談・援助に取り組めるよう、体制の強化を急ぐ。スクールカウンセラーを増員し、実働時間も延長する。
F「愛国心」の強制や、日の丸・君が代の押しつけは行なわない
通知表による評価など、「愛国心」の強制はいっさい行なわない。東京での悪しき事例を教訓に、日の丸・君が代については、法制定時の政府言明どおり内心の自由をあくまで 尊重し、いかなる押しつけは行なわない。  
Gニューフィル千葉への支援の強化
 (財)ニューフィルハーモニーオーケストラ千葉への財政支援を手厚くして、楽団員の処遇を改善するとともに、今後への発展が可能となるよう財団基盤の強化をはかる。学校の音楽鑑賞教室予算を増額し、文化・芸術教育の振興をはかる。
4、真の男女平等のために
@男女共同参画条例の策定
真の男女平等の実現を目的にかかげた条例を策定する。県政への女性参画の機会を増やし、各種審議会などの委員は公募制度を取り入れて、女性委員の比率を高める。全国最下位クラスという男女参画のための予算措置を、思い切って引き上げ、施策を拡充する。  
A労働の場での男女平等の実現
著しい男女賃金格差の是正へ、県として世論を起こし、企業への要請と指導の活動をつよめる。そのためにも、県みずから職員の役職登用などにおける格差を直ちに解消する。
5、雇用対策を県政の重要課題に
 
@二つの違法を一掃する
サービス残業、偽装請負という二つの違法を一掃するため、関係機関と連携しつつ国の通達を最大限に活用し、啓発や雇用者への要請・指導、県としての相談窓口の設置等々、あらゆる努力をつくす。  
A青年雇用の拡大
防災、教育、福祉現場など公的業務での青年雇用を拡大する。大企業に対し青年雇用への社会的責任をはたすよう強く要請する。青年を使い捨てにする劣悪・違法な就労実態を見逃さず是正するため、関係機関と連携して、相談機能の充実など対策を強化する。青年に労働者の基本的権利を周知するため、権利手帳やポケット労働法の作成配布など、恒常的な取り組みをすすめる。青年を正規雇用した中小企業に対する助成制度を創設する。職業訓練校を拡充する。ジョブカフェの継続をはかる。  
B地域最低賃金の引き上げ
全国一律最低賃金制の確立へ世論を起こす。当面、千葉県地域最低賃金の大幅引き上げをはかる。
 C県自身が雇用の拡大と安定への責任をはたす
福祉現場における正規雇用から非正規雇用への置き換えなど、不安定雇用を拡大する自治体リストラを中止する。50億円の補助金つきで誘致したIPS社と日立グループに対し、不安定雇用拡大を厳しく是正させて、地元正規雇用の拡大と地域経済への貢献を求める。
6、地域経済を足元から温める
 @中小企業に仕事と資金を
ベンチャー支援に特化した中小企業対策を改める。6割台に低迷する県官公需の中小企業むけ発注比率を75%まで引き上げるため、年次目標をたてて計画的に達成をはかる。そのためにも公共事業の中身を生活基盤型に転換する。制度融資の貸付条件を緩和し、原資を増やして、借りやすい低利資金を提供する。
A公契約条例の制定
公共事業で積算された労務単価が、末端労働者に確実に支払われるよう、国に公契約法の制定を求めるとともに、県独自に公契約条例を制定する。
 B商店街の振興のために
 大型店のこれ以上の無秩序な出店をくいとめるため、小売商業調整特別措置法(商調法)を活用するとともに、出店が影響を及ぼすと判断した場合に知事に勧告権を与える県独自の「まちづくり条例」を制定する。商店街の基盤整備を公共事業として実施し、駐車場や駐輪場、ショッピングモール等のハード面の整備を支援する。経営改善や、にぎわいを取り戻すための商店街の企画立案などソフト面の支援を強化する。「空き店舗」対策について特別の予算措置をとる。  
C農漁業を県の基幹産業として
零細農家をつぶして大規模農家に土地を集中する「中核農家」育成中心の農政を根本的に改め、家族経営を支援する。農林水産予算の過半を土木事業につぎこむ配分を改め、価格保障や後継者育成に力を注ぐ。
7、環境破壊を許さず、水とみどり、住環境を守る
@三番瀬の保全
「保全」に名を借りた人工干潟造成などの公共事業は導入しない。あくまでも海域を狭めることなく、生態系を守りぬく。ラムサール条約への早期登録をめざす。「必要性」の根拠を失った第2湾岸道路には反対をつらぬく。  
A環境汚染への監視を強め、データ改ざんを許さない
コンビナート大企業による相次ぐ環境汚染とデータ改ざんは、企業に対する県の甘い指導姿勢の反映である。監督官庁として、きびしい姿勢のもとに監視体制を充実し、立ち入り調査の強化、違反事例に対する罰則の強化をはかる。同時に、住民の監視機能を活かすため、先進他県の経験に学び公害防止協議会の設置をはかる。  
B産廃、残土の違法処理を許さず、残土条例は水源地規制をもりこむ
悪質な違反事例の続発を断つため、断固とした行政姿勢を確立し、厳しい罰則を適用する。かずさアカデミアパーク隣地での残土処分場設置申請をめぐり、残土条例の欠陥が露呈している。改めて、水源地規制と住民同意条項を条例に盛り込む。
 C深夜・早朝の千葉県上空飛行に反対
 羽田空港第4滑走路の建設にともない増加する深夜・早朝便の、千葉県上空の航行に反対する。
8、公共事業の重点を巨大開発から生活環境の整備に
 @巨大公共事業の見直しをはかる
つくばエクスプレス沿線開発、八ツ場ダム、かずさアカデミアパーク、東京外環道路、圏央道、第2湾岸道路、湾口道路、北千葉道路など、巨額の財政負担をともない、しかも事業の必要性に乏しい巨大事業については、抜本的な見直しをはかり、凍結・縮小・中止の措置をとる。  
A道路予算は巨大道路より生活道路に
交差点改良、歩道整備、舗装の打ち換えなど、生活道路整備の予算は必要額を大きく下回っている。道路予算の重点をここに移す。  
B学校および公共施設、マンションや個人住宅の耐震補強
県立高校および小中学校、私立学校の耐震補強を緊急課題としてすすめる。各種公共施設についても急ぐ。マンションや個人住宅については手厚い補助制度をつくり促進する。  
C県営住宅の増設
入居倍率100倍超もある「狭き門」となっている県営住宅を思い切って増設する。  
Dバリアフリー対策の促進
市街地、公共施設などのバリアフリー化を急ぐ。  E教育・福祉施設の整備
老朽化した学校施設の建て替えを急ぐ。不足している高齢者施設、障害者施設、保育所など各種福祉施設の増設を一気にすすめる。
9、県民生活の安全確保のために
 
@警察活動の重点を県民の安全確保へ
民主運動の監視や尾行、ポスター張りの弾圧など、警備公安部門偏重の人員配置となっている警察活動の重点を、県民の安全確保第一へと根本的にあらためる。空き交番の解消をはかる。  
A消防力の整備
 国の整備基準を下回る各種装備の充実を急ぐ。大幅に不足する消防職員の増員をはかる。  
B地震対策の強化
 マンションや個人住宅の耐震補強にたいする国の助成制度が活用できるよう、その受け皿となる県独自の助成制度を直ちに創設する。災害時に住民の避難場所となる学校体育館などは、最優先して補強を完了する。  
C工場災害と事故防止
 コスモ石油での爆発事故と記録改ざん事件を教訓に、コンビナート企業を総点検し、きびしい指導姿勢を確立する。  
Dアスベスト対策の強化
 被曝した下請け労働者などが補償対象から除外されないよう、制度改善を国に求める。健康診断を身近で受けられるよう、医療機関のネットワークをつくりあげる。  
E交通安全対策の強化
 右折レーンの設置、交差点改良、歩道の整備など、道路構造の見直し、改善を促進する。段差の解消、欠陥部分の補修など、道路管理を強化して、管理瑕疵による事故を起こさない。市町村の要望に見合う信号機の設置をはかる。    
F食の安全確保
 BSEへの安全性が担保されない米国産牛肉の輸入中止を求める。県として独自の全頭検査を継続する。遺伝子組み換え食品の規制および表示の強化を国に要求し、県独自の調査体制をつよめて県民への情報提供と啓発をはかる。食品安全の県の監視員体制を強化する。
10、県民参加の清潔・公正な開かれた県政、県議会に
@行革委員会などすべての審議機関、検討機関の公開徹底
 行政改革推進委員会を始め、県の基本方針や政策を議論する機関の会議はすべて公開し、傍聴自由とする。  
A各種パブリックコメントの充実と県民意見の尊重
 県が実施する各種のパブリックコメントは、形式的なものとせず、十分な周知および実施期間を設けて、実のあるものとする。よせられた県民の意見は尊重し、県の施策に活かす。
B政務調査費の領収書つき公開を実施する
直ちに公開するとともに、県議会のインターネットにも掲載する。
C県議会常任委員会の傍聴の自由の拡大と正規議事録の作成
 傍聴は委員長の許可制をやめ、原則自由とする。「定員」による傍聴制限をなくし、希望する人が原則としてすべて傍聴できるよう、あらゆる改善策を講ずる。現在の「要点筆記」を改め、正規の会議録を作成する。
11、合併の押しつけ反対、真の地方分権と市町村の自治を
 第2ステージの「合併組み合わせ案」押しつけ反対。県は住民投票を敵視する態度を改め、あくまでも住民の意思と市町村判断を尊重する。知事による勧告権の行使に反対。合併しない道を選んだ市町村の自立を尊重し、行財政の両面から支援する。
12、平和の千葉をかかげて
 
@憲法9条を守りぬく
 9条改悪に反対する知事としての姿勢を明確に表明する。県として、「9条まもれ」の世論を起こし、県庁舎への懸垂幕掲示や広報活動をすすめる。
A横須賀の米原子力空母母港化に反対
知事として明確な反対の意思表示を行なう。原子力空母の危険性について、県として県民への広報・啓発活動を行なう。
B県内自衛隊基地の強化に反対
米軍再編と自衛隊の海外派兵態勢づくりに連動した、県内自衛隊基地のいかなる強化にも反対する。習志野基地への改良型パトリオットミサイル配備に反対する。
C成田空港の軍事利用にあくまで反対
軍事利用しないことを確認した、住民団体と県、空港公団(当時)、国の4者による協定を最後まで遵守する。
13、財源確保に特別の対策を
 
@交付税の削減反対、地方財政への国の責任を
 交付税の財源調整機能を弱めるいかなる改悪にも反対する。地方財政に対する国の責任をはたすよう、つよく申し入れる。
A大企業は利益に見合う税負担を
大企業の法人事業税と法人県民税均等割の超過課税を直ちに実施する。
B公共事業の浪費を見直す
必要のない巨大開発や過大な事業をきびしく見直し、浪費を徹底して見直す。
C談合排除で公共事業のコスト削減
一般競争入札で低価格落札が相次いでいるのは、これまでの入札が談合で行なわれ、高値落札が仕組まれたものであったことを示すものである。談合を徹底排除して公共事業のコスト削減をはかる。
以上